おはようございます。人参Zです。
今回は、パウロ・コエーリョ著「アルケミスト 夢を旅した少年」を読んだので、その感想などを書いていきたいと思います。
間違いなく読んで損はない一冊
挑戦することが必ず良い結果につながるとは限らないが
この本では挑戦すること、行動することの大切さを教えてくれる本でした
しかし作中ではそれが必ず良い結果につながるわけではありません
例えばサンチャゴは冒険に出て早々に、盗賊にお金を盗まれてしまい一文無しになってしまいます
今まで通り羊飼いとして過ごしていればこんなことにはならなかったことでしょう
そのせいで1年近くクリスタルショップで働くことになってしまうのですが、少年はこの店で懸命に働き羊を120頭買えるだけのお金を貯めます
結果として少年は一年前に手放した倍の羊を飼えるだけお金を手に入れ、クリスタルショップで働くこともできるという選択肢も手に入れました(もしもまた一文無しで路頭に迷っても、ここに戻ってくれば雇ってもらえる)
たとえ、宝物は見つからなくても、僕はいつでも国に帰ることができる。
僕は今、十分なお金も、そして必要な時間もある。行かない手はない。
彼は急にとても幸せを感じた。
彼はいつでも戻って、羊飼いになることができた。
また、いつでもクリスタルの商人になることもできた。
きっと世界には他にも隠された宝物があるだろう。
アルケミスト 夢を旅した少年
本気で取り組めば必ず得られるものがある
サンチャゴは冒険の中で何度も困難にぶつかり時には命の危険にさらされながらも前進します
その中で出会った人や、物、動物からたくさんのことを学びました
私は、「本気で何かに取り組めば仮にうまく行かなかったとしても、そこには必ず学びがある」という持論を持っているのですが
この物語からは正にそんなメッセージが込められているように感じました
お気に入りのエピソード
その他にも教訓になるエピソードはたくさんありましたが、特にお気に入りなのがサンチャゴがオアシスを襲撃される「前兆」を目撃し、族長にそのことを報告した後のシーンです
オアシスは本来、協定によって安全が保障された場所なのですが、族長は少年の話を信じて明日1日だけオアシスへの武器の持ち込みを許可するのですが、
明日1度も武器が使われなかった場合、その武器は少年に対して使われることになると告げられます
当然、少年は気が動転してしまいますが少しも後悔はしませんでした
明日死ぬことになったとしても、それは海峡を渡り、クリスタルの店で働き、砂漠の静寂とファティマの眼を知ったあとだった。
彼はずっと前に家を出てから、毎日を精いっぱい生きてきた。
たとえ明日死ぬことになったとしても、ほかの羊飼いよりずっと多くのものを見てきたし、それを誇りに思っていた。
アルケミスト 夢を旅した少年
そしてもうひとつ、ラクダ使いのこのひとことも気に入っています
「人は、自分の必要と希望を満たす能力さえあれば、未知を恐れることはない」。
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