「所有しているオーナー」と「自動車評論家」では同じ車でも評価が180°変わることもある

私は車が好きなのでよく車関連の記事や動画を見るのですが、とあるレビュー記事を見て気が付いた事がありました。

何に気が付いたのかというと、同じ車のレビューをしたのにもかかわらず「オーナーさん」と「自動車評論家」の意見が真逆だったことです。

まずは両者のレビューを簡単に書き出します。

オーナーさんのレビュー（ブログ）

このオーナーさんは「アウディTT」から「ポルシェ・ケイマン」に乗り継いでおり、その時感じたことや乗り換えて気づいたことなどをブログで発信していました。

それによると、アウディTTは「安心して目的地まで送り届けてくれる」「多少ラフな操作をしても大丈夫」
一方でポルシェ・ケイマンは「体調の悪い時の操作も反映してしまう」「少しも気を抜くことができない」という評価でした。

決してケイマンが悪いわけではなく「路面の状況をよく伝えてくれる」「乗りこなす楽しさがある」という意見もありました。ただ、普段乗りという使い方をするのであれば「アウディTT」のほうが適しているという評価でした。

こちらでは「アウディTTロードスター」「ポルシェ・ボクスター」「BMW Z4」を用意して乗り比べよう！といった内容の記事です。（Z4のレビューは割愛します）

それによると、アウディTTロードスターは「安定感はあるが自分で操っている感じがない」「ハンドルの操作があまり反映されない」
ポルシェ・ボクスターは「自分の操作をしっかりと反映してくれる」「スポーティーな乗り味で運転する楽しさがある」という評価でした。

アウディTTの「4WDの安定感」という部分はしっかりと評価したうえで、ツーリングなどのドライブを楽しむ使い方をするのであれば「ポルシェ・ボクスター」が適しているという評価でした。

オーナーさんも評論家の方も車に対する印象は大体同じようです。ただそれぞれの車の特徴を長所ととらえるのか、短所ととらえるのかによってレビューの評価が変わっているようでした。

ですので、車のレビューや口コミなどを見る際にはただ「良い」「悪い」だけを見て判断するのではなく「この記事を書いた人は車に何を求めているのか？」そんなことを考えてみると、本当の意味で自分に最適な1台を見つけられるのだと思います。